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6つのCを支える組織づくりを
 今年のノーベル医学生理学賞を、京都大の本庶佑特別教授が受賞されました。
本庶先生のニュースが取り上げられる中で、研究姿勢を表した「6つのC」が
非常に印象に残りました。

 本庶先生の研究室のWEBサイトには、「6つのCを大切に」というタイトル
で、下記のように記載されています。
 「好奇心(Curiosity)を大切に、 勇気(Courage)を持って、困難な問題
に挑戦(Challenge)し、必ずできるという確信(Confidence)をもち、全精
力を集中(Concentrate)させ、諦めずに継続(Continuation)することで、
時代を変革するような研究を世界に発信することができるのです。」

 最先端の研究に限らず、目的を持って何かを追求することに関して大切な考
え方だと言えます。ビジネスの場面でもイノベーションが必要だとよく言われ
ますが、イノベーションを生み出す場面でも、6つのCが求められます。個人
レベルでもそうですが、組織レベルにおいても6つのCを持っているか、発揮
しやすいか、支えているかが大切だと言えます。

 変化が激しい時代においては、流行り廃りのサイクルも短く、一般的には短
期的な成果や業績が求められる傾向が強いと言えます。その中で組織として、
好奇心・勇気・挑戦・確信・集中・継続しやすい環境や風土をどう作るのか、
今回の件で改めて、粘り強く継続することの大切さを考えさせられました。

 様々な場面でスピードが要求される一方で、どこにどれだけ時間をかけるの
か、組織開発や人材開発においても、戦略的な重要なテーマになると言えます。
6つのCを個人頼みにするのではなく、組織として担保することも今後益々必
要ではないでしょうか。


             (2018/10/15 人材開発メールニュース第994号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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