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就職指導の現場から・2017年秋(1)
 今年も恒例の大学での指導が始まった。人手不足、将来の若年労働層の減少
懸念などでご存知の通り、就活での追い風は増している。

 今年は例年とは違うことが私の身に起こっている。といっても大したことで
はないが…
 今、教えている大学は2キャンパスあり、それぞれのキャンパスで講座を受
け持っている。一つのキャンパスは選択必修科目で単位を落としても他の講座
で補えばいいが、もう一つのキャンパスの講座は何と「必修」科目。単位を落
とすと卒業に大きく響く、ナイーブな講座に今年からなってしまったのである。

 当然のことながら、受講生は例年の1.2倍に膨れあがり、それなりに大きい
教室も満杯状態、息苦しいばかりの状況になってしまった。

 加えて、単位認定の条件の「出席」「課題提出」はシビアに見なくてはなら
ず、授業が始まる前には“公欠届”の提出での列ができ、公欠届けが薄い緑色
なので、軽い緑色恐怖症になりつつある。まあ、学生も単位取得のために真剣、
必死だろうとと思っていたら、意外にも一回目の授業から届出なしで欠席して
いる学生も少なからずいて、「そんなものなの?」と拍子抜けしてしまう。

 私の講座は就活をメインテーマにしているので、就職しない学生には苦痛だ
ろうなと思う面もあるが、何か一つでも学んで欲しいとも思う。

 こうして今年の戦いも始まった。でも、来年2月の単位認定、憂鬱だなあ。


             (2017/11/06 人材開発メールニュース第948号掲載)


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