Back Number 短い時間でのコミュニケーション 益々深刻化する人手不足、併せて様々な方面から期待がかかる「働き方改革」 によって、現場でのリアルな課題が何かがわかりにくくなった…そういう声が 増えています。要求が多様化して混乱している現場も少なくないようです。 混乱している現場で多いのは、個人のリアルな課題とチーム(組織)のリア ルな課題が、散乱しているパターンです。メンバー一人一人がそれぞれ抱えて いる課題とチーム全体が抱えている課題が様々で、それぞれが課題には取り組 んでいるものの分散しているために、結果的にインプットに対するアウトプッ トがどんどん悪くなっていくことがあります。 インプットに対するアウトプットが悪くなればなるほど、現場は疲弊し、更 なる悪循環を招く…そういう現場が増えているようです。 限られた人数で、複雑化する課題や期待に応えていくためには、今まで以上 に課題の優先順位の整理が必要になります。特に前述の通り、チーム(組織) の課題とメンバー(個人)の課題を整理することが必要です。当たり前のこと ではありますが、現場で起こっている日々のリアルな現象をどれだけ把握でき るかが重要なポイントになります。 そのためには、日々のコミュニケーションの重要性が増します。整理すると 言うと、どうしても会議やミーティングをイメージされることが多いようです が、むしろ現場のリアルな課題を整理するためには「報告・連絡・相談」と言 った短い時間でのコミュニケーションが大切になります。変化に対応して毛細 血管がしっかりと機能するようなコミュニケーションが求められています。 短い時間でのコミュニケーションを現場でどう機能させるか。改めて「報告・ 連絡・相談」をどうフォーマットするか、どう再構築するか、大きなポイント です。多様な人が混在する現場で今後益々大きな課題となると予測されます。 (2017/09/25 人材開発メールニュース第942号掲載) humanize:吉次 潤 Go to Back Number Index Go to Top Page |