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就職指導の現場から・2017年夏
 今年も顕著な傾向として出た“超短期決戦”就活(企業から見れば“超短期
選考”)。

 どうも私の教え子たちはのんびり、楽勝ムードでしっかりと出遅れることも
あって、今年、久々に夏休み突入前に「予備ガイダンス」を実施した。以前は
どしゃぶり就職、リーマンショック後の厳選採用対策で実施したことがあった
が、今回は売り手市場での実施。時代も変わったものだ。

 内容は就職環境や超短期決戦の内容についての解説などであったが、ガイダ
ンスの後、フリートークになった。まあ、参加が50人ほどなのであまり堅苦し
くない雰囲気で進めた。

 学生の話を聞いていると、就活サイト(リクナビ)等にプレエントリーして
いる学生が多く、既に企業から(サイトを介して)インターンシップのお誘い
が来ているとのことで、今年も「早い」と感じた。また、インターンシップに
申し込んだところ、即Webテストを受けさせられた学生もおり、「早、選考?」
と思わせる企業もあった。

 加えて、イベントと称して学生が集められ、そこに企業担当者が来て情報提
供や質疑応答をする会に参加した話を聞いていて「ダイレクトリクルーティン
グ」だなと企業側の多彩な戦術に感心した。

 しかし、今年も早くも水面下(でもないか)で激しい戦いがスタートしてい
ると実感したし、我々が心配する以上に動いている学生が多くいることに少々
安心した夏である。


             (2017/08/21 人材開発メールニュース第937号掲載)


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