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今年も熱闘、甲子園 2017
 今年も甲子園の高校野球の開催が近づいてきた。
 最早、夏の風物詩の一つでもあるし、全国4000校近い高校野球部の頂点が決
まる。

 ところで、数日前、ほんの数行の新聞記事に目が止まった。日本高野連が全
国の野球部員数と加盟校数(5月末現在)を発表したという記事である。
 これまで長いこと新聞を丹念に読んできたが、こんな数字が「毎年」発表さ
れているとは…その記事では野球部員数は16万1573人、昨年より6062人減、三
年連続減少とのことである。そして、加盟校は3989校、十二年連続で減少、平
成では初めて4千校を割り込んだという。

 部員数、加盟校減の原因は何か。短絡的に考えれば少子化の影響?サッカー
人気でサッカー部へ?と考えてはみたが、部員数の最高ピークは平成21年、16
万9449人、加盟校数のピークは4253校の平成17年、サッカー人気とは重なって
はいるが、大きくプレーヤー数が移動している訳でもない。

 全国高等学校サッカー選手権の地方大会に出場している学校数は4000校を超
え、部員数も16万人超とのことで、ほぼ拮抗しているようだ。最も女子サッカ
ーも最近は盛んだし(世界的に強い!)、男女併せれば主役はサッカーであろ
う。

 衰退なのか、減少が激しいのがラグビー、ワールドカップ日本開催も近いが、
競技人口の減少と偏在が由々しき問題だという。例えば、地区予選の最少は2
校、出場校一桁の地区が14。1試合か2試合勝てば全国大会に出場できる。反対
に、愛知56、埼玉52、神奈川47、福岡46校。それぞれ代表枠は1。大変な一票
の格差である。日本代表の相当数に外国籍の選手が含まれるのも何となくわか
るというものである。

 さあ、今年も熱闘、甲子園だ。


             (2017/07/31 人材開発メールニュース第935号掲載)


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