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就職支援の現場から…“全入”の時代
 3.4%→6.2%→14.5%→34.8%。
 すべてパーセントではあるが、何の数字かおわかりか。何となくわかると思
うが、リクルートキャリア社が発表した2018年卒の大学生・大学院生の就職内
定率であり、それぞれ2月→3月→4月→5月1日時点の数字である。
 昨年同月と比して9.8ポイント高いとのことで、昨年6月1日の内定率は51.3
%であるので、このままでいくと6月1日時点で60%超えもありうるだろう。因
みに、6月1日は採用選考開始日である。事前に各種調査で「選考前倒し」の予
想が出ていたので、ほぼ、その通りの結果である。

 さて、私の教え子達も昨年度のペースを大きく上回るスピードと量で内定を
ゲットしている。志望先で企業名や規模も変わるが、概ね、業界(もしくはエ
リアで)中位より上の企業、あるいは、ロボットやAI等これから成長していく
と予想される企業群から内定をいただいており、まずまずの戦績であろう。

 ところで、今年3月卒の大学生の就職率は97.6%と、2年連続で過去最高を記
録した。もう、就職希望者は“全入”の時代に突入したといっても過言ではな
いだろう。少子化の改善は一向に進まず、今後、20年くらい続くのではとも思
ってしまう。

 いずれにしても、学生にとっては好ましい傾向であり、この風にうまく乗っ
て良い会社に入って成長してもらいたいと思う。


             (2017/06/19 人材開発メールニュース第929号掲載)


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