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今年の新入社員のタイプ・キャラクター捕獲ゲーム型
 毎年、恒例になっている日本生産性本部が発表する今年の新入社員のタイプ
は「キャラクター捕獲ゲーム型」その心は、『キャラクター(就職先)は数多
くあり、比較的容易に捕獲(内定)出来たようだ。一方で、レアキャラ(優良
企業)を捕まえるのはやはり難しい。

 すばやく(採用活動の前倒し)捕獲するためにはネット・SNSを駆使して情
報収集し、スマホを片手に東奔西走しなければならない。必死になりすぎてう
っかり危険地帯(ブラック企業)に入らぬように注意が必要だ。はじめは熱中
して取り組むが、飽きやすい傾向も(早期離職)。モチベーションを維持する
ためにも新しいイベントを準備して、飽きさせぬような注意が必要(やりがい、
目標の提供)』とのこと。

 まあ、売り手市場の学生優位の就職・採用戦線を背景に考えれば、なるほど
と思うネーミングだといえる。

 昨年が「ドローン型」、それ以前が「消せるボールペン型」「自動ブレーキ
型」「ロボット掃除機型」「奇跡の一本松型」「ETC型」と、その時期に話
題になったものや空気みたいなものを反映させていて、多少の無理繰り感は否
めないが、自分の中に発想として浮かぶか、きちんとした理由付けができるか
と問われれば、「スマン、スマン」と謝るしかない。

 いずれにしても、採った以上は育て定着させ、戦力になってもらいたいのは
どの企業も一緒。理由にあるように「飽きやすい傾向(早期離職)を防止し、
モチベーション維持の新しいイベントを準備して、飽きさせぬようやりがいや
目標の提供ができるか」が重要であろう。


             (2017/05/22 人材開発メールニュース第925号掲載)


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