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銭湯の良さを改めて思う
 今回は少々たわいもない話をさせて欲しい。皆さんは「昼のセント酒」とい
うTV番組をご存じだろうか。といっても、もう放映されていないが、テレビ
東京系列で放送されていたもので、広告代理店の営業マンが仕事で訪れた街で
銭湯を見つけ、昼間、仕事中にひとっ風呂浴び、その後、生ビールグビグビの、
うらやましい設定のテレビドラマである。

 原作は「孤独のグルメ」でおなじみの久住昌之氏で、グルメではなく銭湯が
主役の、パターン的には同じ。実は、私もさすが昼間から…という訳にはいか
ないが、出張先のホテル周辺で銭湯に入るのを楽しみにしている一人である。

 大阪・心斎橋、ホテル日航の裏という、大都会にも銭湯はある。「清水湯」
さんは、440円の入浴料に240円を足すと、サウナとラドン温泉に入れる。施設
も綺麗で快適な銭湯ライフに誘ってくれる。

 大阪にはもう一軒、「宝湯」さんは十三駅から徒歩5分、レトロでディープ
な飲み屋街を抜けると、そこはもう昭和に迷い込む。帰りは十三の猥雑な小道
に入り込み漂流し、抜け出せない。

 名古屋は、スーパーホテル名古屋駅前に泊まり、その裏にある「炭の湯」さ
んに。その名の通り、紀州備長炭がお湯の中に入っており、匂いもいい。リラ
ックス効果、抜群である。風呂を出て気持ち良い風を受けると、目の前には居
酒屋「世界の山ちゃん」が三軒並び、迷うことなく吸い込まれてしまう。

 大阪や名古屋での仕事が決まると、よほど次の日の移動等に不便でない限り、
この銭湯周辺に宿を取り、銭湯を堪能するのが楽しみの一つ、いや、モチベー
ションの一つでもある。
 たわいない話で恐縮だが、銭湯の良さを最近、改めて思うところである。


             (2016/09/05 人材開発メールニュース第890号掲載)


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