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後学期最後の授業・新スケジュールの就活を前に
 1月上旬に大学での後学期最後の授業をしてきた。普通の科目であれば、中
旬に授業が終了すると試験に突入する。一部で追試が行われ、2月上旬には単
位認定の締め切りがやってくる。締め切りだけは私も同じ時期に来るので、試
験のない私には、こと大学に関してはのんびりしたものである。加えて、今期
から私の授業を4年生が履修できないというルールになったので、例年に増し
て切迫感が薄れている。

 当たり前ではあるが、この三月から就活が始まる3年生と、3月には卒業式を
迎える4年生とでは受講意識や態度はまったく正反対であり、身が入っていな
い4年生に真剣さを求める方が間違っていると思えるくらい違う。

 とはいうものの、卒業単位に満たない4年生には「毎回の出席」+「毎回の
レポート」+「履歴書」の提出で最低でも『可』が取れる授業は魅力(楽)な
のか、これまでも平均して5人くらいの4年生が、つまらなそうに参加して、携
帯やスマホをいじくっているか、寝ているかで過ごす。毎回課すレポート(A4
一枚、文量自由)も1-2行書いてとにかく出席・提出のアリバイ作りに徹して
いる。

 そんな彼らが真剣になるのは毎年12-1月からで、単位が取れるかどうか何
度も確認に来る。授業が終わると講師の私のご機嫌伺いにくる者、メールで
「単位をください!!!」と懇願してくる者までいる。すべての授業(といっ
ても、コア講座は10回くらい)をでれば問題がないのだが、そこはこの期に及
んで3年生科目を履修するくらいだから、さぼり癖がべったりと定着し単位認
定基準ギリギリの出席になることが問題なのだが、そこには意識が向かない。

 多少は真剣に受講している3年生には、迷惑な存在だった4年生がいなくなっ
たこと、今年の3年生は全体的に受講態度が真面目で私語は皆無に近く、スマ
ホいじりも爆睡・熟睡も少なく、比較的円滑に授業が展開できた。驚くことに
板書を始めると、半数くらいの学生がノートに映す姿が見られ、感動したのも
今期である。

 そんな学生たちは、3月1日エントリー、説明会参加スタート、6月1日選考面
接スタートの、新スケジュールの就活に挑む。


             (2016/02/08 人材開発メールニュース第862号掲載)


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