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多様な個性・人材をつなぎ合わせる理念
 今年最初のワンポイント・アドバイスです。
 本年もよろしくお願いいたします。

 昨年は、急激に人手不足に関する話題が増えました。業種や地域毎に偏りは
ありますが、新卒採用のスケジュール変更、そして2018年問題も含め、人材を
調達することの難しさに注目が集まった一年でした。

 採用が難しくなる中で、採用することの意味を再検討する組織も増えていま
す。本当に採用することが必要なのか?他に方法はないのか?、その一環とし
て組織体制や職務の見直しに着手する動きも増えています。人材の調達を、構
造的な課題として捉え、もう一度仕事の分担や手順を洗い出し、再配分(配置)
する組織が増えています。

 同時に、仕事を見直す中で、より柔軟な働き方を可能にして、多様な人的資
源を調達しようと言う動きも加速しています。多様な雇用形態、勤務形態を準
備することで、より多くの働く意思を持った人材を取り込もう、戦力化しよう
という動きが増えています。

 一つの組織に多様な価値観、多様な働き方をする人が存在するという流れは、
今後益々増加する傾向にあると言えます。その反面、多様な価値観・多様な働
き方を、一つの方向に向かわせるためには、情報の共有は勿論、その前提とし
て理念が重視されます。組織として事業や仕事に対する理念、あり方が問われ
る時代でもあると言えます。

 多様な人材が存在することがリスクではなく、メリットとなり、真の相乗効
果を生み出すためには、そこで働く人々にどれだけ経営(組織)理念やあり方
が浸透しているかにかかっています。
 理念の下に、人材が集まる…その橋渡しをする人材開発部門(担当者)の役
割は、今後益々大きな影響力を持つと言えます。


             (2016/01/18 人材開発メールニュース第859号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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