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大学・対応がイメージを作る?
 今回は学校、大学について話をしたい。ボランティアで近所の子供たちが受
検する英語検定の引率をやっている。といっても、午前午後交替で3−4人の付
き添いである。

 昨年は、大学駅伝優勝校のA大学キャンパスに、今年は2回とも、女子の大学
駅伝常連校のT大学のキャンパスに行った。

 A大学は校舎も真新しく、立派な建物に圧倒される。T大学はフロント校舎の
美しさ、ゆったりと池と噴水が配置され、よく整備された植栽と、奥に行けば
古いとはいえ歴史・伝統を感じる校舎が建ち並び、どちらも大学!と呼ぶにふ
さわしい。

 しかし、試験会場としての対応には大きな差がある。A大学の保護者控え室
は5−6教室を割いて大勢が座れる席を確保してあり、保護者も落ち着いて待機
できる。

 ところが、T大学はA大学の10分の1も確保されておらず、自由に座れるスペ
ースもなく、席が確保できない保護者は歌壇のブロックや歩道との境目の石に
腰掛けて一時間以上待っているのである。英検を主催・委託している団体が委
託料をけちっているのか、大学側に配慮が欠けているのかわからないが、その
対応は真逆である。

 こうした試験会場を請け負うのも、将来の自校への受験につながるピーアー
ルの意味もあると思うが、T大学はかえってイメージを悪くしていると思えて
ならない。少なくとも、合格は別として、A大学を受けさせたい親は多いと思
う。

 もっとも、T大学は幼稚園から大学までのエスカレート校、お金持ちの子女
が多いことでも有名だ。我々、庶民なんて端から相手にしていないのかもしれ
ない。


             (2015/11/16 人材開発メールニュース第851号掲載)


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