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チームとしてのタイムマネジメント
 景気が回復基調にあるようですが、お手伝いしている中堅・中小企業では、
売上は回復しているが、利益はまだまだという話題が増えています。中堅・
中小企業では、まだ価格転嫁ができていない企業も多いと言えます。

 今の時代に限ったことでなく、既存のビジネスモデルで収益を改善するため
には、知恵を出す必要があります。また知恵を出すことに成功している現場で
は、知恵を生み出すための時間をうまく捻出しています。特に改善に無理なく
取り組んでいる職場では、一人ではなくチームとして時間を捻出することが機
能しています。

 時間を管理するタイムマネジメントは、個々人の取り組みも勿論重要ですが、
チーム全体としてマネジメントすることも必要です。個々人がそれぞれ一人で
考えるだけでなく、二人の業務量・業務内容を組み合わせて時間配分を変える、
二人だけでなく、三人、四人、チーム全体で…、全体の業務量・業務内容から
時間をどう作るかを考えると、一人の時とはかなり違った、バリエーションの
あるタイムマネジメント案が出てきます。

 逆に言えば、一人のプレイヤーが既存業務の対応に振り回され、なかなか新
しい取り組みができないという話題が出る時には、タイムマネジメントが孤立
しているケースが多いと言えます。

 景気が回復基調にある一方で、人材(リソース)の問題が短期的な問題では
なく、構造的な問題として注目が集まる一年になりそうです。人口減少が進む
中で、人の数が減っていきますが、益々知恵や能力を発揮するチャンスが増え
る時代であるとも言えます。ヒトの可能性を引き出す人材開発、それを実現す
る人材開発担当部門・担当者の手腕がカギになるのではないでしょうか?

             (2014/01/13 人材開発メールニュース第760号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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