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将来と過去を同じふり幅で考える
 2020年東京オリンピックが決まりました。明るいニュースですね。
 7年後どのような形で迎えるのでしょうか?

 オリンピックを目標に新たにスタートすること(する人)もいるでしょう。
オリンピックに限らず目標時期が定まると具体的にイメージできることが増え
ます。7年という期間は、個々人のキャリアや企業の事業計画を考える上でも、
丁度よい期間だと言えます。
 10年で考えると、遠すぎて予想・予測がつかない夢物語?描く内容にも責任
感や緊張感のようなものが欠けてしまいます。3年未満だと現実的な要素が強
すぎて、自由度や新しさが欠けてしまうことがあります。そういう意味では、
3年以上10年未満位の時期は、現実的なものと同時に自由な未来と両方織り込
んで考えることができる時期だと言えます。

 ビジネスを進めていく上で、個人的にも組織的にも将来の目標を求められる
場面があります。将来の夢のようなものもあれば、短期の計画といった現実的
なものもあります。いずれにしても先のことを考える際に、迷った時は、一度
時計の針を同じだけ戻すことも一つの方法です。

 研修でもよく使う手法ですが、一年先のことを考えるのであれば一年前のこ
とを振り返ってみる、三年先のことを考えるのであれば三年前を振り返るとい
った方法です。過去を振り返るには、日記や日報、過去の作った計画表やスケ
ジュール表、また最近では過去のSNSの内容などが使用できます。できるだけ
色んなものをひっぱり出してきて、時計の針を戻してみると、新たな発見があ
ったりします。

 将来は、過去の延長線上にあるものでもありません。この先も同じように伸
びることもあれば、小さくなること、大きくなること、変化すること、進化す
ること、様々です。
 過去の延長線上ではありませんが、その一方でやはり過去と何らかのつなが
りをもった形で進んでいくものだと言えます。

 個人レベル組織レベルでも未来を描こうと思って悩んだ時には、まず同じ分
だけ時計の針を戻すと少し考えやすくなるのではないでしょうか。

             (2013/09/16 人材開発メールニュース第744号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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