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人員の確保から人材の確保へ
 今年も新卒採用がある程度ピークを迎えた感じですが、予想通り?予想以上
に企業側から採用できなかったという話が出ています。

 大まかな傾向で捉えると中堅・中小クラスは、まず応募者そのものが極端に
減ったという意見が多い状況です。また、大手の企業でも応募者が大幅に増加
する企業ある一方で、全く集まらなかったという意見もあり、二極分化傾向が
強くなっています。
 また、昨年以上に内定辞退も多い状況で、どこで採用活動を区切りをつける
か悩んでいる採用担当者も多いようです。

 今に限ったことでなく、人口動態を考えると、少し雇用が回復すると局地・
局所的に人不足が発生する可能性は益々高くなっています。

 エイベックス・グループが新卒一括採用をやめて、29歳未満の人材を対象に、
新卒・既卒のみならず学歴や国籍、就労経験などに関係なく、選考試験の応募
を受け付ける採用をスタートしましたが、このような動きは今後益々増えてく
ると予測されます。

 <参考>エイベックス・グループ “志”一括採用
  → http://recruit.avex.co.jp/new.recruit/

 さらに、倫理憲章が見直され、就職活動の時期が変更されることに伴い、今
後益々多様な採用アプローチが進むと考えられます。いずれにしても“人員”
確保といった量の確保から、経営に必要な“人材”確保といった、量だけでな
く質も踏まえた人的資源の調達が益々必要になります。

 人員といった量は有限ですが、人材と考えると可能性は無限です。
 以前から言われることですが、個人も企業もそれぞれ可能性を引き出し合う
中で、双方に成長できるループをどう描くか、人材開発の大きなテーマになる
と言えます。

             (2013/07/29 人材開発メールニュース第738号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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