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就職指導の現場から・2013年夏
 あれよあれよという間にもう7月である。今年も後6ヶ月、トホホ…である。
 併せて、今の倫理憲章に基づく就活解禁も5ヶ月後、夏休みをボーと過ごし
ていると、あっという間に本番、その5ヶ月後、ふと気が付くと大手の採用は
終了、唖然呆然としている学生が目の前に約100人、某大学でそうした出遅れ学
生へのガイダンスをしてきた。

 一人ひとりに聞いたわけではないが、残ってグループ相談に応じた学生に聞
くと、まずは12月1日解禁からのスピードにあたふたして、何も手つかずに新
年を迎えた学生のなんと多いこと。
 次々にメール等で送られてくるエントリーシートに対峙している間に焦り気
味に説明会の予約に勤しみ、適性検査でテストセンターに通いながら、その合
間に合同セミナーと会社説明会に出席。
 説明会に行けばグループ討議やビジネスゲーム、説明会に参加する前に予約
が取れないことも多い。

 大半の学生はエントリーシート時点、説明会時点で振るい落とされ、4月1日
以降の面接選考に残ったのは極僅か、ほぼ全滅状態で4月1日を迎えた学生も少
なくなかった。

 何人かの学生の履歴書、自己PRを見て添削・アドバイスをしたが、「これで
は…」的なものも多く、口には出さないが学校で何を教えているのと思ったら、
学校でのガイダンスすら参加していない学生が多く、就職課でも「初めて見た」
学生ばかり。

 嘆く就職課の先生を横目に同校を後にしたが、これからの戦いの行方に大き
な不安を感じたことは言うまでもない。

             (2013/07/01 人材開発メールニュース第734掲載)


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