Back Number 営業研修の現場から・2013年夏 以前、当コラムでも書いたと思うが、某販売会社の営業研修のその後である。 お陰様で、シリーズ物で昨年度のメンバーの下の層での受注が決まった。加え て、一月で最終回を迎えた昨年度のメンバーへのフォロー研修をしてくれとの ことで、五月に実施した。 研修冒頭、最終回の一月から四月末までの営業活動の振り返りを行ったが、 「学んだこと」を「計画を立て、計画に従って」「地道に実践した」したメン バーの成果が目覚ましいほどに上がっていたことに、改めて驚いた次第である。 もちろん完璧とはいえないが、意識して学んだことを実践していると、明ら かに客先の反応が変わり、これまではかみ合わなかった会話も、ヒアリングに 基づく提案をすることで、確実に相手に伝わっていくことが実感できたと、複 数のメンバーが口にする。その通りに、三月に新規で大型受注に結びつく。そ の成功体験や事例を活用して既存顧客のシェア拡大につながる。そうした正の スパイラル、善循環が自信を増幅させ、次に立ち向かわせる原動力になる…。 そんなことを考えてメンバーのこれまでの成果に耳を傾けていたら、不覚に も涙がこぼれ落ちそうになってしまった。 そんなことがあったからではないが、始まった下の階層の研修にも自然と熱 が入り、言葉に力が加わる。そんな中、フト、気づく。「動機付けられている のは自分」かもしれないと。これからもそんな体験を多く続けたいと強く思う。 (2013/06/17 人材開発メールニュース第732掲載) Go to Back Number Index Go to Top Page |