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伸び悩む二年目以降の社員?
 リーダー育成やリーダーシップで行き詰っている組織やその場面で、フォロ
ワーシップの話題が取り上げられることが増えてきました。

 フォロワーシップとはリーダーを支える力のことです。
 フォロワーシップに関する代表的な著書としては、今から20年位前に出され
たカーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の著書『指導力革命―リーダ
ーシップからフォロワーシップへ』が挙げられます。
 その中で、ほとんどの組織において、その成功に対するリーダーの貢献度は
20%程度で、残りの80%はフォロワーによるものだと言われています。また、
フォロワーというと上司に従順なタイプをイメージされることが多いようです
が、ケリー教授は、フォロワーには「組織に対する誠実な貢献」と「上司に対
する建設的な批判」が必要であり、双方を兼ね備えるフォロワーを「模範的フ
ォロワー」としています。

 混沌した状況下では、リーダー待望論が高まることが多いと言えます。勿論
偶発的にカリスマ性の高いリーダーが現われこともあるかもしれませんが、良
質なリーダーが育つためには良質なフォロワーを育てることが大切だと考える
組織も増え始めました。

 特に中小企業では、大胆な世代交代や抜擢人事をしても上手くいかないとい
う話を聞きます。これは、リーダー(リーダー候補)がいないわけではなく、
そういう存在はいるもののそのポジションに就いた際に、周囲から足を引っ張
られたり?協力を得られず?に失脚していくという話も少なくありません。
 「出る杭は打たれる」ではありませんが、残念ながら現実的にはよくある話
です。

 リーダー(リーダー候補)がいないわけではなく、リーダーが現れそうにな
ると排除する悪循環が起こる…そんなメカニズムが働く場面も散見されます。
このメカニズムを“個の力”によって破壊するカリスマ性の高いリーダーが突
然現れる可能性も否定はしませんが、組織としての地力を高めていくには、ケ
リー教授が言う「模範的なフォロワー」を採用・育成することでフォロワーの
層を拡げ、質を高めることが近道だと言えます。

 特に、採用力や育成力に劣る企業・組織はフォロワーのレベルアップを検討
すると様々なアイデアや具体的なプランが生まれるのではないでしょうか。

             (2013/05/27 人材開発メールニュース第729号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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