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体罰はないが、いじめはある?
 柔道女子日本代表候補へのパワハラ、大阪・桜宮高校のバスケットボール部
の顧問による体罰問題などをきっかけに出るわ、出るわ、次から次に多くの体
罰事例が溢れるまでに出てきたのはご存じの通り。

 そんな中、たまたま知人から、ある政令市の教育委員会が小学生に「体罰に
ついて」実施するアンケート用紙を入手した。話のついでにもらった程度なの
だが、アンケート内容を見ていると、当然の事ながら自分、もしくは友だち、
あるいは学校内で見知った体罰場面を調査するものであった。それはそれで構
わないのだが、最後までアンケートを読み切ったところで、フト…思うことが
あった。

 どうせ大々的に市内全域の小学校生にアンケートをとるのであれば「体罰」
だけでなく、「いじめ」に関するアンケートもとるべきではないかと…。

 体罰だけに集中したいという趣旨もわからないでもないが、やぶ蛇にならな
いか、仕事が増えないか、別の問題が大きく浮上することにならないか…穿っ
た見方をすれば、そんなことも頭に浮かぶ。

 こうしたテーマでアンケートを取る機会もないであろうから、ほぼ同じ手間
(集計は別)、予算でできると思うので、もったいないと思う。

 「体罰はないが、いじめはある(見た、聞いた、体験した)」という子ども
の方が多いと思うのだが、余計なお世話かな?

             (2013/04/15 人材開発メールニュース第724号掲載)


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