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就職支援の現場から・2012年夏
 早いものでもう、7月。一年の半分の折り返しだ。
 そして、後、半年後の12月1日、学生が就活の開始日(倫理憲章による)を
スタートさせる。

 昨年は、震災後ということもあって静かなスタートだったが、企業側も学生
側も戸惑い、混乱があった。

 特に、学生側は助走期間もないままに本番突入、(とは言うものの、実は例
年とそうは変わらないのだが)平日は授業優先もあって、合同ガイダンスは土
日・年始年末に集中、1月に入ればエントリーシートの嵐に説明会の怒濤の重
なり、その中で遅々として進まない自己分析、準備に慌てる…と、まあ、準備
不足も相俟って右往左往していたという学生も少なくない。

 それでも、昨年よりは大幅に内定の出足も速く、某情報会社の調査では、5
月中旬には内定率49%近くになっているという。私のところにも、連休明け、
6月初旬に一気に内定報告が来た。

 今年は、昨年度の反省を踏まえてではないが、事前準備を早めにとらせるた
めにではないが、夏前に一度、学生に話を…ということで、従来の大学2校、
新規で1校に6月中旬から依頼が舞い込んできた(1校は7月)。

 簡単に言えば、12月からの円滑なスタートに向け、「6月から」「夏休み」
「10月から」「12月から」と時期を明確に示して、やるべきこと、やっておく
ことなどを丁寧に説明することや、できることの視野を広げる取り組みが増え
ている。例えば、大学でのインターンシップに加えて、オープン参加できるイ
ンターンシップに参加したり、ボランティアをするなどのことである。就活を
意識して“これまでとは違う夏休みを送る”といったことである。

 秋には検定、国家試験もあり、就活本番までにできることがたくさんある。
12月1日解禁は実は明確なマイルストーンが置かれた、行動しやすい日程なの
かもしれない。


             (2012/07/02 人材開発メールニュース第685号掲載)


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