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就職協定変更後の就活支援スタート・2011年(2)
 引き続きのネタで恐縮だが、今、佳境に入っているので大卒の就活支援の話
を続けたい。

 いよいよ解禁の12月が近づいてきているが、相変わらず動きの鈍い学生は多
くいる。せっかく時期がずれて、多少の出遅れ感もカバーできるはずなのに、
ずれた分だけ就活準備がずれていく。厳しい、厳しいといえばいうほど、厳し
さに耐え乗り切る準備を怠る。残念だが、そこで差が付くことをしらない。

 現4年生、震災で大きくスケジュールが変わり採用意欲の収縮があったとは
いえ、内定を取れる学生は本当に複数をもち、それも少なくとも昨年度よりも
企業のレベルが高くなっている。

 東北地方の女子学生だが、1日(午前、午後)で地銀1位、2位、信金1位の内
定をもらった学生がいる。示し合わせたようにその日に出すとは情報漏れか?
と思ってしまう。
 ちなみにこの学生、地元で5社、仙台で3社、東京で2社、計10社内定をゲッ
トした(内、金融が6社)。

 そんなうらやましい学生もいると思えば、一つとしてとれない学生も多くい
る。大手では大半がエントリーシートすら通らず、中堅企業では1−2次面接で
「お祈りメール」が送られてくる。就職課が昵懇にしている企業にお願いして
受験させてもらえば、1社は「試験があれでは…」、1社は「面接であれでは…」
と断り書きがついてくる。うーむ、ため息ばかりである。それでも本人は「就
職課の紹介で、行きたいところじゃないから」と泰然自若、馬耳東風、暖簾に
腕押し…(使い方違うか?)である。そして今も内定はない。

 厳しいときだからこそ、それに見合った準備や行動をしなくてはならないの
に、それをやらない。やる気が見えない。
 12月1日から、いよいよ今期の戦いが始まる。


             (2011/11/21 人材開発メールニュース第655号掲載)


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