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就職協定変更後の就活支援スタート・2011年
 今年も恒例となった大学生向け就活支援の仕事が始まった。
 例年通りの学校で定期的な授業を受け持っていくが、今年はこれに地方の短
期大学が加わった。短大生に私のようなおっさんでいいのかとこちらが危惧し
ているが、基本的なことを少し厳しめに言って欲しいとのことで、ありがたく
承った。その授業は来年1月以降なので、その顛末については後日ご報告した
い。

 今年は、ご存じのように大震災もあって、何かハッキリとしない就職戦線で、
8月末の内定率は6割弱と選考スケジュールが延びている影響もあってか、あま
り芳しくはない。大卒が厳しい状況であれば、採用選考の日程が後回しになる
専門学校生や短大生の閉塞状況は十分に予想できる。

 幸いなことに、平成25年3月卒の採用活動は12月1日解禁(日経連企業中心の
大企業ばかり)になったこともあり、就職課などを見ていると、現4年生の就
活サポートに時間が割けるので、多少混戦・混乱模様が回避されているようで
ある。

 反面、現3年生の就活積極派の焦燥感は強い。自分は2年生くらいから意識し
て準備をしてきたのに、ヨーイドンで一斉スタートになると有利さを失うので
はないか、そして、私もそうだが、このように解禁日を守るような採用・就活
戦線がここ15年ほどなかった(就職協定の形骸化は甚だしかった)ので、今年
はどのように展開するのか予想がつかないのである。ガイダンスするこちらの
方がおっかなびっくり、明快な話ができずに恐縮するばかりである。

 とはいうものの、就活で準備することはいつの時代も一緒、元々遅れ気味の
学生を指導していることが多いので、かえって時期がずれてもらえば例年より
「早い!」となるかもしれない。
 そんなことを考えながら、今年の就活支援をスタートさせた。


             (2011/11/07 人材開発メールニュース第653号掲載)


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