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良い課題・目標が、良い結果を導く
 昨年から今年にかけて、課題・目標設定に関する研修や勉強会をいくつか担
当させていただきました。先行きが見えない状況が続く中で、職場全体、また
個人レベルにおいても何をどうしたらいいか迷っている。迷っているから、何
とも言えない停滞感があり、雰囲気も悪くなっている。悪い雰囲気を打破する
ためにも、今一度やるべきことを整理しようという依頼が多かったように思わ
れます。

 雰囲気の良し悪しにかかわらず、課題・目標を明確にすることは大切なこと
です。良い課題・目標は、人の成長を促進し、組織の活性化につながります。
当たり前のことですが、やるべきことがはっきりすると、やり方・スケジュー
ルについてアイデアが生まれ、議論されることもありますが、そうでなければ、
淡々と時間が過ぎてしまいます。

 雰囲気を変えるためには、“動き出し”を作ることが大事です。迷っている
のは、言い換えれば、スピードが遅くなっている、止まっている状態かもしれ
ません。大きな組織=重たいものほど、“動き出し”にエネルギーが必要にな
りますが、加速すればあとは調整するだけ済むこともあります。勿論、止まっ
ているわけではないとは思いますが、組織においても個人においても、動いて
いる感じ=成長感がないと、どんどん足取りが重たくなっていきます。

 活気のある組織・職場には、課題・目標設定が上手い人や仕組みがあるよう
に感じます。特に、現場の第一線で活躍されているリーダー・ミドルと言われ
る方々が、“質量両面で適度な良い課題・目標”を設定できるかどうかによっ
て、職場・組織の雰囲気が大きく異なっているように感じます。

 良い結果を導くためには、良い課題・目標が必要ですね。
 皆さんの周りでは、いかがですか?


             (2010/06/14 人材開発メールニュース第584号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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