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モチベーション・コントロール
 最近、企業内のキャリアセンター的?な仕事もしておりますが、管理職の方
からの相談が多いですね。特にプレイヤーとして活躍されている方が、プレイ
ヤーとしても期待されつつ、併せてマネジメントも期待されるプレイングマネ
ジャーとなった場合は、悩みが増えるようです。

 プレイングマネジャーの方、特に仕事ができる人ほど、メンバーの仕事ぶり
(自分と同じようには仕事を進めることができない状態)を見て悩まれます。
そういった場合、メンバーのモチベーションを上げるためにはどうすればいい
ですか?と相談を受けることがあります(そもそも仕事ぶりとモチベーション
が関係しているかどうかは、不確かですが…)。

 メンバーのモチベーションを上げることは大事なことですが、少し状況を整
理すると、そういう相談を打ち明ける段階で、その管理職の方のモチベーショ
ンは少し下がっているように感じます。少なくとも「メンバーに対して不満・
心配事がある」という状態は、モチベーションを下げる一因になっていると考
えられるためです。

 そんな場合には、少し目先を変えて、自分自身のモチベーションを考えるの
も一つの方法です。自分は、どんな時にモチベーションが上がるのか?下がる
のか?…自分自身のモチベーションを探ることは、自分と対話すること、自分
を良く知ることでもあります。

 モチベーションは上がったり下がったりするのが普通です。モチベーション
は、高い状態が望ましいと言えますが、必ずしも高ければ良く、低ければ悪い
と言うものでもありません。余談ですが、モチベーションが低い状態の方が、
悩んでいる分、他人の意見・アドバイスに耳を傾けます。そういう意味では、
低い方が行動を変えやすいとも言えます。

 自分のモチベーションを探る時には、自分と対話する・自問自答することか
らスタートします。同じようにメンバーのモチベーションが気になるのであれ
ば、メンバーと対話することからスタートするのが自然だと言えます。
 しかし実際は、メンバーのモチベーションよりも、メンバーを見ている自分
のモチベーションの問題の方が大きいこともあります。その場合は、自分自身
のモチベーションをコントロールすることも必要です。勿論本当にメンバーが
落ち込んでいる場合は、しっかり対話することが必要です。

 皆さんはどんな時にモチベーションが上がった(下がった)と感じますか?


             (2010/05/31 人材開発メールニュース第582号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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