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最近の内定者研修?
 今年最初のワンポイント・アドバイスで、新しい話題を提供したいと書きま
したが、地元福岡で新たな学びの“場”をスタートさせます(いきなり宣伝で
恐縮です)。

●福岡 ビジネス リーダーズ アカデミー
 [詳細] → http://www.hrd-net.com/fbla/

 基礎コースからスタートいたしますが、このコラムでも書いているような、
身近な、身の丈にあった、学びの場を作っていきたいと考えております。
 興味がある方は、是非ご覧ください。

 さて本題ですが、先日、内定者研修を担当させていただきました。余談です
が、新卒採用を抑制している企業も多く、内定者の数も減ったため、研修のや
り方も変えなければいけないという話が最近増えています。

 内定者研修で「気軽にやれるものはないですか?」という相談を受けること
があります(そもそも気軽って?と思うこともありますが…)。私がよくやる
方法は、簡単な課題を出して、次の機会に振り返るという普通の方法です。課
題も難しいものではなく、自分のことを他者から聞いてくるということを実施
しています。

 例えば、「自分の行動(話し方・聞き方・行動上のクセなど)」について、
他者(友人や家族など)から意見を聞いて、他者から聞いたことに対して自分
の感想を提出するというような方法です。一つだけ条件をつけてますが、それ
は、対面で聞く・インタビューすることです。電話やメールではなく、直接聞
いてくることを条件にしています。

 実際入社して、仕事を教えてもらう、覚えて行く上で他者の話・意見を聞く
ことは大事なことです。また、他者から直接聞くことで、改めて自分が気がつ
くことも沢山あります。そういう機会を持ってもらうために、実施しているわ
けですが、結構色々な反応があって面白いですね。

 先日実施した研修でも、学生の一人が面白いことを言ってました。「友達に
聞くと、みんな良い所しか言ってくれません、自分の悪い所を聞き出すのは、
難しいですね。」
 そこでは、良い所と悪い所を両方聞いてくるように言ってたわけですが、最
近の傾向からか?面と向かって悪い所を指摘してくれるような人間関係は少な
くなっているようです。

 全てがそうだとは言えませんが、学生には、これまでのつながりの中では、
「悪い所を指摘されることは少なかった」と事前に気づくことも必要だと思い
ます。また受け入れる側としては、指摘されることに慣れていない学生が増え
ていることを想定して、どう受け入れるかを考える必要があると言えます。
 どこまで合わせるのか?という疑問も残りますが、目指すべきは早期戦力化、
自立(自律)させることです。そのために何をすべきを考えた方が、建設的だ
と言えます。

 業種・職種によって異なることも多いと思いますが、内定者研修の段階から
対面(Face to Face)でのコミュニケーションを意識的に増やす、経験を積ま
せることが益々必要になるのではないでしょうか?
 皆さんの周りの内定者の方々は、いかがですか?


             (2010/02/01 人材開発メールニュース第566号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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