Back Number 情報は常に発信続けなければならない 7月の当コラムで「情報を発信する者に情報は戻ってくる」という言葉に絡 めて、私が書きあげて世の中に細々と発信している情報や考えについて書いた。 その私が発信する情報に対してだが、このコラムへのご意見や情報提供は意 外にある。つい先日もサービス介助士の件を書いたが、私の思考や視点の枠組 みを大きく広げてくれるようなご意見をいただいた。枠組みを大きく広げてい ただいたという言い方は聞こえがいいが、要は私のあまりにも浅薄で偏った、 あるいは本質からかけ離れた空っぽ頭に警鐘を鳴らしていただいたといった方 がふさわしいかもしれない。薄っぺらな知識をひけらかし、ちょっとした体験 を偉そうに語っていると、しっかりと教えていただけることが嬉しくもあり、 トホホ…でもある。 そんな少々心許ない私見発信であるが、ポツポツではあるが、「自分のブロ グに引用したい」「テキストの一部に使いたい」といった反応をいいただき、 読んでいただいていることを実感することもある。 学生向けのHPに至っては、有力な就職活動情報誌に紹介されたこともあり、 延べ1,000人は有に超える質問・相談がこれまで寄せられ、その内容の一部は、 これまでも当コラムで何度か紹介した。 今年も就活支援HPから数多くの質問、相談が来ている。厳しい就職戦線を反 映してか、有名私大の女子学生の50社落ちまくりの嘆きのメール、国立大理系 男子学生の有名製造業での面接失敗記など涙なくしては聞けない話、相談も多 数ある。 残念なのか、幸いなのかわからないが、親身になって悩みを受け止め、可能 な限り多種多様なアドバイスを提供しようと対応するのだが、多くの相談者は メールに心情を吐露してストレスが解消するのか、あるいは、ネット上でも親 切丁寧にアドバイスをくれる人がいることに癒される、安心するのか、1−2回 のやりとりで尻切れトンボになってしまう。どうしたかなあ、なんて考えてい るうちに、いつのまにか忘れてしまうものばかりである。 情報は発信した瞬間から一人歩きし、消えていく。だからこそ、常に発信し 続けなければならない…そんなことなのかもしれない。 今後も当コラムを中心に、たわいもない、重箱の隅を突くが如き情報を発信 していく。暑苦しいなんて言わずにお付き合いください。 (2009/08/24 人材開発メールニュース第544号掲載) Go to Back Number Index Go to Top Page |