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人事は畑や土のようなもの?
 今年最初のワンポイントアドバイスです。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

 毎年、年末年始は、忘年会や新年会も含め、ざっくばらんに経営者、人事・
人材開発担当者の方々と意見交換する機会が多くなります。ある方と話してい
る時に、人事(人材開発)の仕事は「畑づくり」、人事(人材開発)担当者は、
「土」みたいなものだという話題で盛り上がりました?

 何となくイメージはわかっていただけると思いますが、きれいな花(=個人・
人材)を咲かせるためには、良質な畑・土が必要だと言うことで盛り上がって
ました。

 丁度2009年の新卒採用もスタートしていると思いますが、新卒者を採用する
時、受け入れる時は、まだどんな花が咲くのかわからない、恐らく「こんな花
が咲くのでは…」と手探りで進めていることが多いのではないでしょうか。花
で例えると、新卒者は、種(苗)の状態だと思いますが、同じような種(苗)
でも、一つ一つ特徴がありますし、それぞれの成長スピードも異なります。

 企業によっては、できるだけ同じような花を咲かせたいという企業も存在し
ます。また逆に、様々な花を咲かせたいという企業も存在します。畑や土も同
様で、同じような花を育てることに適した畑(土)もあれば、様々な花を咲か
せることに適した畑(土)もあります。

 また、できるだけ成長のスピードを上げたいという企業もあれば、一つひと
つの特徴を見ながら丁寧に育て、他には無い花を咲かせたいという企業もあり
ます。前述の話と同様に、成長スピードを上げることに適した畑(土)もあれ
ば、独特の花を咲かせことに適した畑(土)もあります。

 さらに、育てる過程においても、今後の天候(環境)を予測して、環境変化
に対応できる畑(土)でなければ、折角、「芽が出た」「蕾を持った」「花が
咲いた」と喜んでいても直ぐに駄目になってしまうかもしれません。地球温暖
化ではありませんが、環境は絶えず変化しています。同じ畑(土)でも同じよ
うに花が育つとは限りません。

 外から見れば、注目されるのは花ですが、いずれにせよ良い花が育つかどう
かは、畑(土)にかかっていると言えます。
 良い花、美しい花を育てるためには、環境変化を予測しながら、どのように
花を育て、咲かせるかという意志が先ず必要です。またその意志を実現するた
めに、現在の畑や土の状況を的確に把握し、絶えず改良(改革)を続ける必要
もあります。

 いつの時代においても、自己満足ではなく、お客様に喜んでもらえる素晴ら
しい花を咲かせる、畑(土)を追求いきたいですね。
 読者の皆さんの周りの畑・土の状況はいかがですか?


             (2008/01/14 人材開発メールニュース第465号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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