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誰と一緒に働くか?
 最近、学生や20代の社会人の方から、就職・転職に関する相談を受ける機
会が増えています。若い世代で相談をする方に共通するのは、「現状に満足感
が無く、何かを変えたいと思っているが、何かが見つからない」…そんな感じ
の方が多いように思えます。
 相談に来る人に「やりたい仕事は?」と訊ねると、それなりの回答が返って
きます。全く何がやりたいかが見ていないのではなくて、漠然とやりたいイメ
ージは持ってはいるものの、まだ明確ではないような感じも受けます。

 別にこういう状態を悪いと言うつもりはありません。むしろ、積極的に自分
と向き合っていることは素晴らしいことだと言えます。

 ただ、最近の就社ではなく就職を考えようと言う風潮の中で、「どんな仕事」
ということに囚われすぎていることもあるように思えます。就職・転職も含め
たキャリアを考える際に、どんな仕事をしたいかを考えることも勿論、大切な
ことではありますが、もっとわがままに「誰と一緒に働きたいか」を考えるこ
とも必要ではないでしょうか?またやりたいことが既に見つかっている場合で
も、それを誰と一緒にやるのかを考えることも必要だと思われます。

 人は周囲によって大きくかわります。よくある話ですが、同じことを言われ
ても、Aさんから言われると同調できるが、Bさんから言われると反発するよ
うなこともあります。保有する能力を発揮するのは、相手や周り(環境)に影
響されることが多いように思われます。

 仕事だけなく、普段の生活においても、どんな人と一緒にいると一番自分が
輝けるのか?を考えることは大切なことだと言えます。好きな人・尊敬できる
人と一緒に働きたい(働き続けたい)と思うと、自発的に自分を高めようとす
る行動が生まれてきます。どんな人と一緒に働くかということで、仕事の「成
果・質」そのものが大きく変わることも多いと言えます。

 「誰と一緒に働くか?」自分と価値観が近い人と働く、敢えて自分と価値観
が異なる人と働く、様々な考え方があります。経験や年齢を重ねることで「誰
と一緒に働くか」は変化することもあるように思われます。「誰と一緒に働く
か?」…キャリアを考える上での大事なテーマだと思われます。
 皆さんは誰と一緒に働きたいですか?


             (2006/03/13 人材開発メールニュース第375号掲載)
                         WISEPROJECT:吉次 潤


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