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人材開発と共に未来を!
 ついに最後の「ワンポイント・アドバイス」となりました。平成元年に人材
開発サービスを提供する会社に入社し、その後独立して現在まで、平成の30年
間を人材開発と共に過ごしてきました。

 時代の流れと共に、人材開発に期待される流れも都度変化します。組織(業
績・パフォーマンス)へ傾く時期もあれば、ヒト(人間関係・ライフキャリア)
に傾く時期もあります。一つの方向に突き進むというよりも、絶えず行ったり
来たりしながら、進んでいる感じです。恐らく今後も、揺れ動きながら進んで
いくと予測されます。

 何十年もこの仕事を続けていますが、ヒトの可能性に関する好奇心は尽きる
ことがありません。
 昭和の時代、大学生の時に初めて聞いたHRD(Human Resources Development)
という言葉に興味を抱いたことを今でも鮮明に覚えています。当時は、それほ
ど頻繁に使われているわけでもなく、意味もよくわかっていませんでしたが、
瞬間的にその言葉に魅力を感じ、HRDに携わる仕事がしたいと思い、これまで
歩んできました。

 先ほどの流れではありませんが、最近では人材開発と組織開発を分けて議論
されることもあります。「人材開発が必要だ、いや組織開発が必要だ…」そう
いう話題もありますが、個人的にはアプローチや方法論・理論には、あまりこ
だわりがありません。単純に「そのチームとそこにいる人が、いかに気持ちよ
くチームとしての活動・個人としての活動を実現できているか」が個人的には
一番追求すべきテーマだと考えています。

 何十年経っても、経営課題のトップに「人材」に関する課題が掲げられるの
は、まだ期待に応えられていないという証だと言えます。人材開発は、終わら
ない課題とも言えますし、どこまでも可能性を追求できる課題であると言えま
す。社会や事業の課題に応えるために一人ひとりの存在を尊重する人事・人材
開発が益々大切な時代になると確信しています。

 このメルマガは、一旦終了しますが、これからも読者の皆さんと共にヒトの
持つ可能性に期待しながら、人材開発に関わっていきたいと考えております。
 福岡をベースに仕事をしておりますが、全国の人材開発に携わっている方々
から「メルマガ、見たことあります」と声を掛けていただくが、励みになって
いました。このメルマガをきっかけにつながった方々、始まった仕事も数え切
れません。

 次の20年が人材開発にとってどんな時代になるのか楽しみです。
 人材開発と共に未来を!ありがとうございました。

 【株式会社 ヒューマナイズ 代表取締役:吉次 潤】


             (2018/12/25 人材開発メールニュース第1004号掲載)
                          humanize:吉次 潤


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