Back Number 100号発刊にあたって いつも人材開発メールニュースをご愛読いただきありがとうございます。お かげさまで今回100号の配信を迎え、読書の方も2500名を突破しました。 そこで今回は、この2年間を振り返りふりかえりつつ、近況および最近の人 材開発について感じていることを少し書きたいと思います。 まず、近況についてですが、1年前に「第50号発刊にあたって」に書いた 内容が、さらに質量ともに拡大している状況です。ネットやメールを通じて本 当に多くの機会をいただき、新たなプロジェクトに参加させていただいており ます。 例えば、労働省が実施する中高年齢者の再就職支援事業や、成長企業への人 事コンサルティングサービスを提供する会社(株式会社スピリッツ)の創業に あたり、スタッフとして参加させていただいております。 また直接企業様から、人材開発に関するご質問や企画依頼も、コンスタント にいただいております。この場をかりて、ご支援およびご支持いただいている 方々にお礼を申し上げます。 <参考> ※「人材開発メールニュース第50号発刊にあたって」 http://blog.livedoor.jp/hrd_net/archives/37251736.html ※ 株式会社スピリッツ → http://www.spirits.ne.jp/ さて、少し話題を変えて、最近感じていることをいくつか... 「人材開発メールニュース」がスタートして丸2年が経過しました。日頃私 は、人材開発を提案する側で仕事をしています。本メールニュースがスタート した2年前と明らかに違うのは、従来の教育や研修と言った1プログラムの提 案では、企業サイドのニーズを満たせないケースが増えています。1つの研修・ 教育プログラムの提案だけではなく、より大きな視点からの複合的な、経営を 良くする為のシステムとしての提案を求められるケースが着実に増えています。 逆に企業サイドの人材開発担当者の方々も、かなり変化を感じていらっしゃ るのではないでしょうか?IT革命と言われる中で、人材開発サービスを提供 する機関の多様化、例えばシステムベンダーが人材開発に関する営業や提案を 行う等、確実に人材開発の現場にもIT化の波が押し寄せて来ているように感 じられます。 また、経営幹部の人材開発に関する考え方、それに伴い各企業の人材開発の 在り方も、かなり変わってきているように思えます。具体的に言えば、「人材 開発(育成)戦略」という考え方と「戦略人材開発(育成)」という考え方の 2つグループに分かれつつあると言えます。前者「人材開発(育成)戦略」は、 人材開発を戦略的に行うという考え方であり、予算などを含めて、限られた資 源の中でどのように人材開発を展開していくかを考える方法です。一方後者 「戦略人材開発(育成)」は、全ての前提を取り払い、経営目的、目標を達成 するために、どんな人材、人材開発が必要かを考え、あらゆる方法を検討した 上でコストパフォーマンスを含め、最適解を見つけていくという方法です。 この考え方の差は、人材開発部門、担当者への体制・期待・業務に大きな違 いとなって現れます。また、私のように人材開発を提案する立場の人間も、提 案内容は勿論、提案する場、提案するまでの情報収集の仕方が全く変わりつつ あります。 企業毎に人材開発へのスタンス・考え方の違いが、はっきり別れ始めている と言えます。 思いつくままに最近感じていることを書き並べてみましたが、読者の皆様の ところではいかがでしょうか? これからもホームページおよびメールニュースを通して、企業(組織)が経 営戦略を推進するための「ヒトづくり=人材開発」に役立つ情報提供を進めて いきたいと考えております。 「ワンポイントアドバイス」を担当する私、「佐藤孝夫の人材開発の現場か ら」を担当する佐藤孝夫氏、両名とも、ご意見、ご質問をいただく機会が増え るにつれ、責任と期待を感じております。 同時に今後も、様々な方からたくさんのご意見をいただくことで、我々自身 の成長の糧としたいと考えておりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し 上げます。 (有限会社 ワイズプロジェクト 代表:吉次 潤) (2000/08/07 人材開発メールニュース第100号掲載) WISEPROJECT:吉次 潤 Go to Back Number Index Go to Top Page |