Back Number サイバーラーニングについて パソコンやインターネットの普及に伴い、社員教育の現場においても今後ま すますコンピュータを利用した教育方法導入が増えることが予測される。サイ バーラーニングやTBTなど様々な呼ばれ方をしているものであるが、「誰で も、いつでも、どこからでも」個人の必要に応じて学習できることに大きな期 待が寄せられています。 再度、用語の定義を再度見直すと、下記の通りです。 ●CBT(Computer Based Training) コンピュータ,特にパソコン(PC)を使用した教育研修である。特に, PCがスタンドアロンで利用される場合に使う。教材の媒体として,CD−R OM等が用いられることが多い。 ●TBT(Technology Based Training) PCをスタンドアロンとして利用するだけでなく,通信ネットワークを利 用してネットワーク型で利用する場合に使う。教える側と受講者側との双方向 でのコミュニケーションが可能となる。 ●WBT(Web Based Training) TBTの中でも,特にインターネットやイントラネットを利用して、教育 研修を行う場合に,WWWサーバを利用する場合に使う。 WBTに代表されるサイバーラーニングは、パソコンの低価格化また通信コ ストの低減を背景に今後ますます普及することが予測されます。前述の通り、 受講者サイドから見ると、「いつでも、どこでも」必要に応じて受講すること が可能になり、集合研修のように全員一律に同じ内容の学習をするのではなく、 個々人の理解度に応じて学習ができるというメリットがあります。 研修を実施する部門においては、受講者の進捗管理、受講履歴管理がより容 易になり、個々の進捗状況に応じたアドバイスを行うことが可能になります。 また、教える側と学習する側双方向のやりとりそのものを蓄積することで、 参加メンバー全員の知識が共有、発展していく形がとられ、教育そのものがナ レッジマネジメントの実践の場を形成していると言えます。 当然の事ながら、WEB上のトレーニングですべてのものが解決できるわけ ではないが、知識教育、特に社内全体の知的レベルの底上げを図る目的で導入 するには、非常に有効な手段であると言える。教材の内容としては、どちらか というと一般的なもの、例えば、資格取得などポータブルスキルの開発に適し ているように思われがちであるが、知の共有という側面から考えれば、今後は むしろ社内独自のノウハウの蓄積、伝承というインハウススキルのスキルアッ プ分野に利用されることが予測されます。 (1999/12/28 人材開発メールニュース第70号掲載) WISEPROJECT:吉次 潤 Go to Back Number Index Go to Top Page |